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■駅と施設

○荏古線
 全線単線で軌間1067mm、直流1500V電化である。営業キロは31.3km。 下に挙げる路線とは別に、貨物線として本橋〜本橋港0.5kmが存在するほか、本荏古〜荏古鉱山(貨)1.7kmが廃線となっている。
 軌条は本線は全て37kgレール、一部側線・車庫等に30kgレールを使用している。最急曲線は大山〜井町のR300で、最急勾配は小林〜本荏古の20‰。
 変電所は伊田と須津谷にあり、吊架方式はシンプルカナテリー。
 保安方式は単線自動閉塞となっている。

※以下に駅名を示すが、赤字は有人駅青字は時間帯により駅員配置駅交換可能駅は太字で示す。
駅名 (かな) 区間距離
(km)
累計距離
(km)
備考
本橋 もとはし 0.0 0.0 乗り換え:国鉄線
横間港 よこまこう 1.0 1.0
備奈 びな 1.2 2.2
黒帆 くろほ 2.0 4.2
西大山 にしおおやま 2.1 6.3
大山 おおやま 0.8 7.1 乗り換え:国鉄線
井町 いまち 1.1 8.2
秋原 あきはら 1.5 9.7
喜田沢下 きたざわした 1.4 11.1
伊田 いた 1.3 12.5 車庫所在駅
文鎮 ぶんちん 1.6 14.1
田畑 たばた 2.0 16.1
三留 みつる 2.1 18.2
須津谷 すつや 1.5 19.7 乗り換え:能見線
車庫・工場所在駅
牛窪 うしくぼ 1.3 21.0
須峨茂 すがも 2.1 23.1
倍野 べの 2.6 25.7
小林 こばやし 2.5 28.2
本荏古 ほんえこ 2.0 30.2 荏古鉱山線が分岐していた(廃線)
荏古温泉 えこおんせん 1.1 31.3

 本線の本橋〜大山は、貨物の積み下ろし港である本橋から海岸沿いを走りますが、沿線人口はそこまでいない想定です。そのため、大山発着の列車も多くあります。この区間は交換駅がないので、1列車しか入線できません(本橋にホームのない待避線・留置線はあるので、貨物列車との交換はできます)。
 大山〜須津谷は神戸電鉄の三宮〜鈴蘭台や、長野電鉄の長野〜須坂のような沿線にも通勤需要が多く存在する区間です。かつては伊田に車庫と工場がありましたが、住宅街でこれ以上留置線を増やせないため、須津谷に工場機能が移転しています。ただし従来の設備はそのまま残り、留置線として機能しています。変電所が伊田にもあるのもその名残です。
 須津谷〜荏古温泉は、ちょっとした山岳路線です。富山地鉄の電鉄黒部〜立山ほどではありませんが、それなりの勾配があります。かつては荏古にも鉱山がありましたが、1983年時点では閉鎖済みで、鉱山に向けての線路は廃線になっています。


○能見線

 全線単線で軌間1067mm、直流1500V電化である。営業キロ7.9km。 下に挙げる路線とは別に、貨物線として南能見〜能見鉱山1.5kmの能見鉱山線が存在する。
 軌条は本線は全て37kgレール、一部側線・車庫等に30kgレールを使用している。最急曲線は相原〜南能見のR350で、最急勾配は相原〜南能見の15‰。
 架線の電気は荏古線より供給され、吊架方式はシンプルカナテリー。
 保安方式はスタフ閉塞となっている。

※以下に駅名を示すが、赤字は有人駅青字は時間帯により駅員配置駅交換可能駅は太字で示す。
駅名 (かな) 区間距離
(km)
累計距離
(km)
備考
須津谷 すつや 0.0 0.0 乗り換え:荏古線
車庫・工場所在駅
尾々須 おおす 1.8 1.8
何方埋 なんぽうまい 2.8 4.6
相原 そうはら 1.5 6.1
南能見(信) みなみのみ 1.2 7.3 信号場。駅機能なし。
能見鉱山線と分岐。
能見 のみ 0.6 7.9

 能見線は鉱山に向けての貨物線と言った趣で、そのついでに旅客輸送をやっているような感じです。鉱山関係の人の出入りがあるので、旅客需要が無いわけではないですが、その需要も精錬所の操業停止でなくなる運命です。想定では、精錬所が停止して濃硫酸輸送の終了する2000年代に廃線となります。

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